花雪輪『八重霞』
やわらかな生成りの地に、
黒の雪輪文様が静かに浮かび上がる一張。
雪輪は、舞い降りる雪や降り積もる雪の情景を
円に意匠化した古典文様。
清らかさや静けさを感じさせ、
古くから吉祥文様として親しまれてきました。
外周には、八重桜の文様を重ね、
華やかでありながらも落ち着きのある表情に。
幾重にも花びらを重ねて咲く八重桜は、
豊かさと気品を感じさせる花文様です。
生成り、黒、八重桜。
それぞれの美しさが調和し、
霞の中に咲く桜のような、
静かな華やぎを感じさせます。
切り張りによって描き出される雪輪の曲線と、
外周を彩る八重桜の繊細な文様。
辻倉らしい品格と華やぎを備えた一張です。







