野点(のだて)とは

野点とは、屋外(野)で茶を点(た)てて楽しむことです。
屋外で行われる茶会である野点は、茶室の中で行われるしきたりを重視した堅苦しい茶会ではなく、

自然の美しさを楽しみながら茶を楽しめることから人気の茶会で、日本庭園や景色の美しい公園などで
頻繁に行われています。

野点は約 500 年以上前に豊臣秀吉によって行われた九州平定の際に、同行した千利休が野外で茶を点てたこと
が始まりだと言われています。

同年茶人のノ貫(へちかん)が朱色の野点傘を立てて茶室を演出したことで茶会を催した秀吉を喜ばせ、
それ以降、野点傘は野点に欠かすことができないものとなりました。

戦国時代が終わり江戸時代に入ると、野点は益々盛んに催されるようになり野点に欠かすことができない
紅色の緋毛氈や野点傘の需要は高まります。

現在では、観光地の茶屋の装飾として広く用いられると共に宮中茶会に代表される野点にも野点傘は用いられ
続けています。

お茶席の傘 野点傘

野点傘の種類

野点傘には大きく分けて二種類あります。

■妻折 野点傘

もともと貴人や高僧へ差し掛けるための傘を大きくした形で、人を傷つけないよう爪を折った(傘を開いた骨の先を内側
に湾曲した)姿が特徴です。

内側には魔除けを意味する五色の糸でかがられており、
糸によって骨のつながりを強化し、傘全体を支えることによって、骨の破損などの場合に貴人を傷つけることを防いでい
ます。

北野大茶湯において丿貫(へちかん)が豊臣秀吉を喜ばせた傘は妻折傘です。

朱色の野点傘
朱色の野点傘
朱色の野点傘
朱色の野点傘
朱色の野点傘

■本式 野点傘

1952 年(昭和 27 年)に皇太子成年を祝う茶会を催した当時の裏千家淡々斎宗匠により考案されました(御園
棚も同時に考案)。
日常の番傘をほぼそのまま大きくした形で、傘を開いた骨の先はまっすぐに伸び、かがり糸
による装飾はありません。

お茶席の傘 野点傘

■辻倉の野点傘について

・原材料の和紙
京都府無形文化財に指定された大変丈夫で強い『黒谷和紙』を
使用しています。
・傘の色
古来から生命の躍動を表し、災厄を防ぐ色とされる朱色の大傘です。
・妻折れ式
傘を開いた骨の先を内側に湾曲した妻折れ傘です。
・糸かがり
内側には魔除けを意味する五色の糸がかがられています。
・耐久年数
設置場所によって異なりますが、10 年~20 年と長くご愛用いただける
純日本製です。

※黒谷和紙…京都府綾部市黒谷町・八代町と、その周辺地域で作られた紙です。
良質な楮(こうぞ)を原材料として、職人により「手漉き」(てすき)で、
一枚一枚が丁寧に作られます。
黒谷和紙は丈夫で強く、長持ちするのが特長です。

ご注文いただいてから製作します。
手作りのためお納めまで約 1~3 カ月を要します。
お届けまでにお日にちいただきますが、お客様に満足いただけるよう丹精込めて製作いたします。

また、別誂えとなりますがお色の指定も可能です。(黒、黄色、紺色、等)お気軽にお問い合わせください。

【商品詳細】

仕様:日傘/装飾用
※和紙の強度を高めるために油引きをしていますが、雨の日に使用するための加工ではありません。
素材:手漉き黒谷和紙/朱色染
色:朱
骨:竹 60 本
柄(中棒):木(漆塗り)
ハジキ(止具):金属製
内側飾り糸:五段、六段飾り
全長:218cm(内、継柄部分:108 ㎝)
直径:二尺五寸 145cm、三尺 177 ㎝
重さ:二尺五寸約 2800g、三尺 3,300g
※画像の傘立ては別売りです。

野点傘の商品

お茶席に
日傘・舞傘 ¥154,000

   

お茶席に
日傘・舞傘 ¥121,000