京都の知恩院に伝わる「左甚五郎の忘れ傘」のお話をご存じでしょうか。
甚五郎は江戸時代の名工で、彼が知恩院の本堂を完成させたとき、火伏のおまじないとして、わざと、本堂の一隅に傘を置いていったとか。このためか、知恩院では一度も火災にあったことがないということです。
もともと、和傘は、6世紀に大陸から日本に伝わった時、悪霊から身を守るために使われていました。このため、甚五郎の最後の配慮にもなるほどと納得できます。
これから、梅雨の季節となります。皆様、どうか、くれぐれも電車やバスでの傘の置き忘れにはご注意を!